とうもろこし・トマト・きゅうり・オクラ・冬瓜のちから

こんなことありませんか?

  • 外にいると、顔や体がじわっと熱くなる
  • 冷房のない場所だと、汗が止まらない
  • なんとなく、のぼせたような感じがする
  • 食欲がわかず、さっぱりしたものばかり欲しくなる
  • 体がだるくて、熱がこもっている気がする

暑さで体がオーバーヒート気味になっているとき、実は「夏野菜」がその手助けをしてくれます。
そう、以前の記事でも書いた、「旬」というものです。

今日は、その仕組みと、おすすめの夏野菜を紹介します。

なぜ夏野菜は、体を冷やしてくれるの?

体は、汗をかくことで熱を外に逃がしています。
ただ、この仕組みがうまく働くためには、体の中に十分な水分とミネラル(特にカリウム)が必要です。

水分やカリウムが不足すると、汗をかく力そのものが弱くなり、体内に熱がこもりやすくなります。
逆に言うと、水分とカリウムをしっかり含んだ食べ物を摂ることは、体が自分で熱を逃がす力を支えることにつながります。

放熱、という言葉を聞いたことはありませんか?
人間は生きているだけで、体内で常に熱を作っています。
体温を一定(約36~37度)に保つため、作った熱と同じ量の熱を外に捨てる必要があり、この捨てる仕組みの事を「放熱(ほうねつ)」と呼びます。
放熱の主な手段のひとつとして、汗をかくことがあります。

夏野菜の多くは、この水分とカリウムを豊富に含んでいます。昔から「体を冷やす食べ物」として親しまれてきたのには、こういう理由があります。

今の時期におすすめの夏野菜5選

とうもろこし・トマト・きゅうり・オクラ・冬瓜。
今回はこの5種類の野菜について詳しくお話しします。

とうもろこし

可食部の約70%が水分!

実は、とうもろこしのひげ(コーンシルク)は、昔から利尿作用のあるお茶として使われてきた歴史があります。
とうもろこしのひげ茶。最近ではアマゾンさんや楽天市場さん、カルディさんや無印さんなどでも取り扱いがあります。

実自体にもカリウムや食物繊維が含まれていて、体の巡りをサポートしてくれます。

トマト

夏野菜の中でもトップクラスの水分量(90%以上)。

赤い色素のもとになるリコピンも注目されていますが、まずは「水分の多さ」だけでも、体を冷やす食材として優秀です。
カリウムも多分に含まれています。余分な塩分や水分を外に出す力を持つカリウム。
ぜひ、スープにして一緒に食べるのもオススメです。

余談として、リコピンの代表される栄養効果は、強い抗酸化作用。体のサビ(活性酸素)を抑えてシミや生活習慣病を予防します。加熱すると体に吸収しやすくなります。
ご参考までに。

きゅうり

水分量は約95%。

世界一カロリーの低い果物としてギネス認定されたこともあるほど、水分がほとんどを占めています。
カリウムも豊富で、余分な塩分を外に出す手助けをしてくれます。

カリウムは水溶性のため、水に溶けだしやすい。
ぜひ、たたききゅうり、ぬか漬けにして皮ごと生のまま食べてみてください。

オクラ

ネバネバ成分(ムチンやペクチン)には、夏バテで弱った胃腸をやさしくサポートする働きがあると言われています。

納豆、山芋、めかぶ、モロヘイヤ。
他のネバネバと一緒に食べるのも良いです。面倒なら、ポン酢で和えると1品の出来上がりです!

水分に加えて、食物繊維やβ-カロテンも含まれる、栄養バランスの良い野菜です。

冬瓜(とうがん)

今回、1番おすすめしたいのがこちらです。
約95%が水分で、カリウムも豊富。
淡白な味でクセがないので、味噌汁やスープにも入れやすく、
昔から「体を冷やす夏野菜」の代表として使われてきました。

夏に収穫されるのに「冬」の字がつくのは、丸ごとなら冬まで保存できるほど日持ちすることが理由なんだそうです。

余談ですが。最近は、空心菜(くうしんさい)もスーパーでよく見かけるようになりました。
もともと中華料理でおなじみの野菜ですが、暑さに強く育てやすいことから、家庭でも取り入れやすい夏野菜として注目されています。
炒め物にさっと使えるので、気になる方は一度試してみてください。

今日から試してほしいこと

①生で食べられるもの(トマト・きゅうり)は、そのまま冷やして食べる

一番手軽に、水分とカリウムをそのまま摂れます。
浅漬け、ピクルス、塩昆布と和えても良いです。
塩昆布と一緒だと、野菜に含まれるカリウムだけでなく塩分に含まれるナトリウムも
摂れます!

②とうもろこしや冬瓜は、味噌汁やスープに入れる

冷たいものばかりだと胃腸が疲れてしまうので、温かい料理に入れることで、
体を冷やしすぎずに夏野菜の力を取り入れられます。
電子レンジ、アイラップ(電子レンジも湯煎も)、鍋の上でせいろ蒸し、なども有りです。
ただ、カリウムが水溶性のため、スープに入れて汁ごと飲み干すのが良いかと思います。

③1日1品、色の濃い夏野菜を意識して食卓に置く

全部そろえなくて大丈夫です。冷蔵庫にあるものを、ひとつ足すだけで十分です。
色合いも鮮やかなものが多い夏野菜。お皿のどこかに仲間入りするだけでも、
華やかにもなります。
料理は視覚からもおいしく食べられます。

「旬」をおいしく食べてほしい

夏という季節から、今回は5種類を選出しました。
今やどこの八百屋、スーパーでも手に入りやすい食材だと思います。
旬の時期は多少価格も他の季節よりも安くなることが多いです。

調理法は、電子レンジやアイラップ、せいろ(最近は手ごろな大きさと価格で手に入ります)など様々な方法が取れます。
まぁ、おすすめはこの暑い時期、時短にするための電子レンジの活用ですが、電気代がありますので、各家庭にお任せする形になります。

完璧にそろえようとしなくて大丈夫です。
今日食べられそうな夏野菜を、ひとつだけ選んでみてください。
夏野菜は、生のまま食べられるものも多いです。

適度な放熱は、熱中症のリスクも軽減してくれます。
また、血流や温度調節にも一役買ってくれます。
できれば、あたたかいお茶や白湯と一緒にお食事を楽しんでいただきたい!は、
施術者としての私のわがままです。

あなたの体は、この暑さの中でも毎日ちゃんとがんばっています。
無理なくできることから、少しずつ。