こんなことありませんか?

  • お盆が明けてから、なんとなく胃が重い
  • 食欲がわかないけど、何か食べなきゃとは思う
  • 胃がもたれて、朝ごはんが入らない
  • お通じのリズムが崩れた
  • 前より疲れやすい気がする
  • 「食べ過ぎたから、しばらく抜こう」と思っている
  • 携帯栄養食やゼリー飲料で済ませてしまう
  • やる気になりにくい

先日の帰省の記事でも触れましたが、お盆の食卓には、普段より油もの・味の濃いものが並びます。
お酒の量も増えますし、食事の時間もいつもとずれます。

楽しい時間だったからこそ、体は結構がんばっていたんです。
今日は、そのあとの整え方のお話です。

胃腸に、何が起きているのか

油ものは、消化に時間がかかります

揚げ物やお肉の脂身などの脂質は、炭水化物やたんぱく質に比べて、胃の中にとどまる時間が長い栄養素です。
それだけ胃が働き続けることになるので、「もたれる」という感覚につながります。

重い、だるい、ずっとお腹がすかない、食べたいものがない、便が出ない、便が出過ぎる。
どれも「もたれる」という状態の、感覚を表現した言葉です。

お酒が重なると、内臓の仕事が増えます

アルコールは、体にとっては分解して外に出すべきものです。
その処理に肝臓が働きますし、胃の粘膜にも刺激になります。
当然、血液が各所に必要になります。血液も水分です。

先日の水分補給の記事でも書きましたが、お酒は水分補給にもなりません。
むしろ、分解して体の外に出すまでの過程で体内水分を使用するため、水分を減らします。

飲んだ日は、特に水分の補給をいつもよりも意識していただきたいと思います。

食事の時間がずれたことも、影響します

朝ごはんが早い、夕飯が早い、間食が増える。
体には、消化液を出すタイミングのリズムがあります。
それは、日常のあなたの生活リズムにも影響されます。
普段と食事の時間が変わると、そのリズムもずれてしまいます。

何を食べたか」だけでなく、「いつ食べたか」も、体にとっては大きな出来事なんです。
急な宅急便や来客に、びっくりするのと同じ感覚、とも言えます。

「食べない」より「軽くする」

ここが、今日一番お伝えしたいところです。

胃が重いと、「しばらく食べないでおこう」と思いますよね。
プチ断食のような話も、よく耳にします。

でも、特に夏の終わりのこの時期に、しっかり抜いてしまうのはおすすめしません。
もちろん、プチ断食を決行した方が、体調がよくなるとわかっている方やサイクルが決まっている方は、その限りではありませんが。

理由は2つあります。

体の構成は、食べたものから

ひとつは、7月の夏バテの記事でも書いた通り、この時期はただでさえ栄養が不足しがちだからです。
夏の疲れが出てくる頃に、そこから食事を抜くと、回復に必要なものまで足りなくなります。
炭水化物もタンパク質も、ビタミン、ミネラル、広げていけば脂質も。体を構成する重要な要素です。全く供給を絶つのは、私としてはおすすめできません。

消化器官は、空っぽでは働けない

もうひとつは、腸は、食べたものが入ってくることで動く臓器だからです。
7月の夏のお腹の不調の記事でも触れましたが、何も入ってこないと、腸は動くきっかけを失ってしまいます。お通じのリズムが乱れやすくなるのは、このためです。

だから、抜くのではなく、軽くする。これが、体にとってはやさしい選び方です。

胃腸を休ませる、3つのこと

①消化にやさしいものを選ぶ

「食べない」のではなく、「胃が働きすぎなくていいもの」を選びます。

  • おかゆ、雑炊、うどん
  • 豆腐、卵、白身魚、鶏のささみ
  • 大根、かぶ、じゃがいも、にんじん(やわらかく煮たもの)
  • バナナ、りんご(すりおろしても)

ちなみに、大根には、でんぷんの消化を助ける酵素(アミラーゼ)が含まれています。
ただしこの酵素は熱に弱いので、大根おろしなど、生のまま食べると活かせます。
焼き魚に大根おろしを添える習慣は、理にかなっているんですね。
また、梅干しと一緒に煮たり、だしと一緒に煮たり、は煮汁も飲めると良いと思います。
塩分にだけお気を付けください。私は、市販の昆布だし(顆粒)でいちょう切りの大根を煮て食べています。

キャベツも、胃をいたわる食材としてよく知られています。
胃薬の名前にもなっているくらいで、キャベツに含まれるビタミン様物質(ビタミンUと呼ばれるもの)が、胃の粘膜に関わると言われています。
とんかつやメンチカツの横の千切りキャベツは、理にかなっているというわけです。
コンソメとベーコンやジャガイモと一緒に煮てもらったり、キャベツを半分や1/4カットしたものをフライパンにて蒸し焼きしたり、もおいしいです。
ただ、生で食べていただく方が、ビタミンは壊れにくいです。

反対に、この時期しばらく控えたいのは、揚げ物、脂身の多いお肉、香辛料の強いもの、炭酸、そしてお酒です。
香辛料や炭酸は、胃を刺激する働きが強いものです。
食欲が落ちている時にはありがたい反面、弱っている胃には負担にもなります。
…まあ、カレーライスに炭酸水。美味しいですよね。この時期は、食中毒にも気を付けたい料理のひとつですね。この話はまたの機会に。

②食事の時間を、少しずつ元に戻す

いきなり全部戻そうとしなくて大丈夫です。
まずは朝ごはんの時間だけ、いつもの時間に近づけてみてください。

1日の最初の食事の時間が定まると、そのあとのリズムも整いやすくなります。
食欲がわかない時に、白湯を1杯飲んでいただくだけでも、体内への労わりになります。

③よく噛んで、温かいものを

噛むことは、消化の最初の仕事です。
口の中である程度こなしておくと、そのぶん胃の負担が減ります。

そして、冷たいものばかりだと胃腸が冷えて、消化の力が落ちてしまいます。
夏なので冷たいものが欲しくなりますが、1日1回は温かい汁物を
お味噌汁でも、雑炊でも構いません。
何度も言うようですが、1杯の白湯もおすすめです。

数日で戻らなくても、大丈夫です

「昨日から気をつけているのに、まだ胃が重い」

そういうこともあります。
数日続いたごちそうの分が、1日2日で元通りになるとは限りません。
焦らなくて大丈夫です。

ただし、強い痛みがある、吐き気が続く、何も食べられない状態が続くという場合は、疲れとは別の原因かもしれません。
自己判断せず、医療機関を受診してください。

完璧に整えようとしなくて大丈夫です。
今日は、夕飯の1品を、いつもより軽いものに変えてみてください。

あなたの体は、この夏の暑さの中でも、そしてお盆の間も、毎日ちゃんとがんばっています。
無理なくできることから、少しずつ。