帰省すると、なぜか疲れる。お盆に体で起きている4つのこと
こんなことありませんか?
お盆が近づくと、お客様からこんなお話をよくお聞きします。
- 新幹線や飛行機で、座っているだけなのに疲れる。足が伸ばせない
- 座席で寝てしまって、首や腰、お尻が痛くなった
- ごちそうが並ぶから、油ものや味の濃いもので胃がもたれる
- 枕が変わって眠れない。人の気配が多くて眠れない
- 虫やカエルの声が気になって眠れない
- 朝ごはんが早すぎて、起きるのがつらい
- 夕飯が早すぎて、夜にお腹がすく
- 義理の実家は、やっぱり気を遣う
- 甥っ子・姪っ子・お孫さんと遊ぶのに、体力がいる
- 長距離の運転が疲れる。渋滞にイライラする
- 子どものご機嫌取りを、移動中ずっとしている
ちなみに私の実家は、電車で20分ほどの場所なので、帰省そのものを苦に思ったことはありません。
それでも、1泊2泊分の荷物を持って、座れなかった日は、やっぱり足と腰が疲れます。
荷物を網棚に乗せられないと、なおさらです。
短い距離でもそうなのですから、長距離の移動となれば、体への負担は相当なものだと思います。
今日は、帰省で体に起きていることを、4つに分けて整理してみます。
ご参考になれば、幸いです。
帰省→身体への変化
①移動:同じ姿勢が続くこと
新幹線でも、飛行機でも、車でも、共通しているのは同じ姿勢が長く続くことです。
筋肉は、動くことで血液を送り出すポンプの役割をしています。
座ったまま動かない時間が続くと、このポンプが働かず、足に血液がたまりやすくなります。むくみや、足の重だるさが出るのはこのためです。
座席で寝てしまって首が痛くなるのも、支えのない状態で頭の重さ(だいたい5〜6kgあります)が首にかかり続けるからです。
片方の手のひらに、何か丸いもの、できれば小玉スイカを乗せて、肘を曲げて手首を自分の正面に向けます。(日常に小玉スイカはないと思いますので、手のひらより大きいボウルでも可。できれば、半分くらい水を入れて)
手のひらが返って、それだけでも手の甲や手首がしんどいと思います。
その手、角度を前側へ倒してください。
とてもじゃないけれど、手のひらの上のモノ(この場合は小玉スイカです)を支えていられないと思います。
それが、頭と首、背骨の関係です。
あ、ボウルの水はこぼさないように、お気を付けください。
また、長時間足を動かさない状態が続くと、血のかたまりができやすくなることも知られています。
1〜2時間に1回は立ち上がる、足首を動かす。これだけでもずいぶん違います。
トイレに立つのは、面倒に思えて、実は体にとってはいいことなんです。
運転される方は、もっと意識的に休憩を取ってください。
渋滞でイライラしている時は、肩にも力が入っています。
イライラすると、血圧に変動がみられて、血流への変化も伴います。
頭への酸素不足、自身の機嫌へのコントロール、集中力低下、なども連動します。
ご自身の身体のためにも、同乗されているご家族、ご実家で待っておられるご家族のためにも、休憩を推奨させていただきます。
②食事:ごちそうと、時間のズレ
帰省先では、ごちそうが並びます。揚げ物、お寿司、煮物、お酒。
うれしいことなのですが、普段より油もの・味の濃いものが増えるので、胃腸には負担がかかります。
さらに、食事の時間そのものがずれることも大きいです。
朝ごはんが早い、夕飯が早い。
体のリズムは食事の時間にも影響を受けるので、それだけで調子が変わることがあります。
飲酒量が増えるのも、この時期の特徴ですね。
先日の水分補給の記事でも触れましたが、お酒は水分補給にはなりません。
飲んだ日ほど、お水やお茶を別に取ってください。
お酒を体の中で分解して、体の外へ排出する際に体内水分を多量に使用します。
胃がもたれた時のことは、7月に「夏のお腹の不調」の記事でも書いています。
温かい汁物を一杯、というだけでも違います。
めんどうであれば、粉末のだしの素、鰹節、とろろ昆布にお湯を注いで2~3分お待ちいただいて、食べてみてください。ほっとしますよ。
③睡眠:枕・音・気配
これも本当によく聞きます。
- 枕の高さが違う
- 人の気配がして落ち着かない
- 虫やカエルの声が気になる
- いつもより早い就寝時間で、寝付けない
- 結局、布団の中で動画を見てしまって寝不足
眠れないのは、あなたが神経質だからではありません。
体は、慣れた環境だから安心して眠れるようにできています。
環境が変われば、眠りが浅くなるのは自然なことです。
枕が合わない時は、タオルを畳んで高さを調整してみてください。
首の後ろに隙間ができないくらいが目安です。バスタオル1枚でもかなり変わります。
タオルがなければ、ご自身の着替えを丸めて、楽な高さに首と頭を調整してあげてください。
夏の睡眠については、7月の記事にもう少し詳しく書いています。
④気疲れ:これも、体の疲れです
そして、これが一番見落とされがちなところです。
義理のご実家で気を遣う。家族サービスに奮闘する。自分の実家でも、やっぱり気は遣う。お子さんやお孫さんと遊ぶのに、体力を使う。
気疲れは、気のせいではなく、体の疲れです。
緊張状態が続くと、無意識に肩や首に力が入ります。呼吸も浅くなります。
体は、ずっと「がんばりモード」のままなんです。
帰省から戻って、どっと疲れが出るのは、この緊張がやっと解けるからです。
お疲れ様です。
移動中・滞在先で、こっそりできること
①移動中:足首を回す、かかとの上げ下げ
座ったままできます。かかとを上げて、下ろす。これを10回ほど。
ふくらはぎのポンプが動いて、血流が助けられます。
足首をぐるぐる回すのも同じ効果があります。
窮屈な座席でも、周りに気づかれずにできるのが良いところです。
もし可能であれば、靴を脱いで行うと、より効果的に筋肉と関節に働きかけられます。
②滞在先:お風呂上がりに、首と肩だけ
8月の記事で紹介した首・肩のストレッチのうち、③の「後ろ手を引いて、首を倒す」だけでも十分です。1分もかかりません。
寝違えてしまった時は、無理に動かさず、温めてください。
痛みが強い時は動かさないことが優先です。
寝違えについては、奥が深い内容になります。また別の機会に記載させていただきます。
③帰ってきてから:何もしない日を、半日でも
これが、一番お伝えしたいことかもしれません。
帰省は、休みのようでいて、実は「動いている時間」です。体も心も、です。
帰ってきてすぐ普段の生活に戻ろうとすると、疲れが抜けないまま次の週が始まります。
半日でいいので、何もしない時間を作ってください。それも立派な回復です。
体をほぐしにいくのも、おすすめです!
帰省は、休みのようで、休みではありません
楽しい時間であることと、体が疲れることは、両立します。
「楽しかったのに、疲れた」と思っても、それは矛盾ではありません。
ちゃんと休めないなんて、私はダメだ…なんて、感じる必要もありません。
良かれと、相手が自分に対してやってくれた気遣いが、自分にとっては負担になる。
逆も、あることです。
移動して、いつもと違うものを食べて、慣れない場所で眠って、人に気を遣う。
それだけのことを、数日でやっているんです。
すごいことを、時には笑顔で、こなしているのです。
疲れて当たり前です。
全部を完璧にこなそうとしなくて大丈夫です。
移動中に足首を回す、それだけでも十分です。
あなたの体は、この夏の暑さの中でも、毎日ちゃんとがんばっています。
帰省先でも、帰省を終えて自分の家へ帰宅後も、少しだけ自分を労わってあげてください。